1.5階建賃貸マンション・・・年間賃料 37,000,000円、前面路線価 500,000円/㎡C地区
土地面積 300㎡
2.相続税路線価評価(貸家建付地)
土地・・・自用地価額×(1-借地権割合×借家権割合×賃貸割合)
建物・・・固定資産税評価額×0.7
3.査定
土地・・500,000円/㎡×(1-0.7×0.3×1.0)×300=118,500,000円(395,000円/㎡)
建物・・72,000,000(固定資産評価額)×0.7=50,400,000円
土地+建物=168,900,000円
4.鑑定評価による時価
収益還元法による収益価格を標準として、積算価格を関連づける。
年間収益×(1-経費率)=純収益
純収益÷綜合還元利回り=収益価格
37,000,000円×(1-0.2※)=29,600,000円
※経費率
29,600,000円÷7.0%≒420,000,000円(土地・建物一体の価格)
土地 300,000,000円
建物 120,000,000円
5.問題点
高い賃料を得ていれば、路線価を大きく上回る時価となり、古い建物で賃料収入も低ければ、路線価を下回る時価となる。実際の取引は、収益性を重視して価格が決定されている。相続においては、相続財産の配分は時価で行われるべきである。