1.自宅を収益不動産に組み替える。
・母80歳 子2人(A男とB女、独立、別居) 母は昨年、老人ホームへ入居した。
・自宅(土地50坪、現在空き家) 1億円 現金預金 1000万円 合計1億1千万円
2.相続対策
・自宅は、都内で最寄り駅からバス10分
・相続対策案
①自宅を取り壊し、アパート建設・・・土地の評価減を図る。(貸家建付地、貸家権控除)
②自宅を改修し、貸家にする・・・小規模宅地の評価減を使う。(50%減)
③自宅売却→収益不動産購入(都内の中古マンション3戸、家賃1戸16万円/月)
3.選択
・③を選択
・①は、立地(バス10分)を考慮し、アパート建設を断念
・②は、将来の分割の困難性、現況での収益性を考慮して断念
・自宅売却にあたり、譲渡益に対する3000万円の特別控除適用、譲渡益4000万円につき、1000万円の部分に長期譲渡所得に対する軽減税率の特例適用し、14%で140万円の譲渡税となった。
4.その後の経緯
・母の死後、中古マンション2戸をA男が、1戸をB女が相続、現金は半分づつ相続した。
・中古マンション3戸の相続税評価額3000万円、現金預金1000万円、課税相続財産合計4000万円、基礎控除(3000万円+600万円×2人=4200万円)以下の為、相続税は無税。
・現金収入・・A男は年間384万円、B女は192万円確保した。