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相続対策 コンサル事例④「資産整理と収益力の倍増」

1.資産整理と収益力倍増

・父 70歳 長男 長女

・総資産 10億円 (自宅 3億円、駐車場 600坪 5億円、崖地 600坪 1千万円、別荘地 2000坪 2000万円、無道路地 200坪 3000万円、貸地 300坪 4000万円、金融資産 1億円)

2.所有資産の問題点

・収益性が低い・・総資産10億円だが、駐車場の収入が年間1000万円のみ。

・所有不動産の時価と相続税評価額が逆転している資産が多い。・・崖地(造成費かかる為、買い手がつない)、別荘地(固定資産税評価額が実勢価格を反映していないケースが多い)、無道路地(相続税評価は隣接地買収により道路を開設する前提の評価だが、現実には買収の実現性が不確実で、土地が高く評価されすぎているのが、実情である。)、貸地(底地は第3者が購入しても、地代の収益しかあてに出来ず、その収益性は投下資本の1%にも満たず、第3者が購入する可能性はない。買い手は借地人か底地専門の買い取り業者であるが、その割には、相続税評価は更地価格の40%とか30%とかの評価で時価を大きく上回る。)

3.相続対策

・不良資産の処分・・崖地、別荘地、無道路地、貸地(底地)の処分により、節税を図る。これらを所有したままで、相続が始まると高い相続税が課税されることとなる。

・駐車場の半分にトランクルームを建設。土地は底地評価となる。長男の資産管理会社が土地を借り、トランクルームを建設する。権利金の認定課税が発生しないように、無償返還届けを税務署へ提出。

・将来の相続に際して、分割の可能性や納税の為の換価性を高め、不良資産の処分による節税が可能となった。

 

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