1.総資産利益率(ROA)
・所有不動産ごとに評価して資産総額を出す。
・借入金などの負債があれば資産総額から控除する。純資産総額になる。
・不動産収入を出す。収入から管理費、修繕費、租税公課などの経費を控除して純収益を出す。
・資産総額に対する純収益の比率が総資産利益率で、各不動産ごとにこの比率を比較して、どの不動産が効率的に運用されているかが判る。
・この利益率が低い物件を売却し、ROAを高める収益不動産に入れ替える。
2.時価と相続税評価額との乖離率
・すべての所有不動産の時価と相続税評価額を算定し、時価<相続税評価額の不動産を処分し、時価>相続税評価額の不動産に組み替える。
3.借入金比率
・総資産に対して、借入金はどのくらいの比率かをみる。50%以下が理想的である。これだと評価額が30%下落しても純資産はプラスを維持できる。借り入れ率が高いと債務超過になる可能性がでてくる。
4.税引き前純収益
・収益から借り入れ金の返済額を控除したもので、純手取額になる。
5.純資産価値の変動
・上記で求められた純資産総額の変動のことで、保有不動産の運用方針を決定する指標である。今年度純資産-昨年度純資産が純資産の増減額になり、これを増やすことを継続的に実行する。
・毎年時価が下落していくような資産は処分し、収益力が上昇していく資産に組み替える。
・純資産の拡大こそが、究極の資産運用である。